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〈中露国境〉交渉史 高ヒット
2017/3/7 15:25 投稿者: manager (記事一覧) [ 1230hit ]

〈中露国境〉交渉史
─国境紛争はいかに決着したのか?

2017年2月 10 日 第1刷印刷
2017年2月20日 第1 刷発行

著者────井出敬二

発行所―――株式会社作品社
102–0072 東京都千代田区飯田橋2–7–4
Tel 03–3262–9753 Fax 03–3262–9757
振替口座00160–3–27183
http://www.sakuhinsha.com
編集担当――内田眞人+渡辺和貴
編集協力──小石川ユニット(ゆにっとセレクション)
本文組版――DELTANET DESIGN:新井満
装丁――――小川惟久

ISBN978–4–86182–619–1 C0031

 

二〇一六年一二月、プーチン・ロシア大統領が訪日し、平和条約締結交渉も続けられている。そのプーチン大統領は、北方領土問題について語る際に、しばしば中国とロシア(以下、露と略記)が四〇年にもわたる国境交渉を行ったと言及する。そこで中露国境交渉がいったいどのようなものだったのか、われわれとして理解しておく必要がある。両国のやりとりは、四〇年よりも長い期間にわたるものであった。
二〇〇四年一〇月、中露は国境画定交渉を最終的に決着させ、また現地での具体的国境線引き作業結果も二〇〇八年七月の中露議定書で確認し、長い劇に幕を引いた。最終幕だけを見るのでは、終幕に至るまでのたくさんの伏線を見逃してしまう。多くの人たちの血と汗と涙もそこにはある。その交渉劇を最初から最後まで描くのが本書の意図である。島国たる日本から見て中露の領土をめぐる事情や考え方はわかりにくいが、この劇はわれわれにとっても興味深い点が多々ある(国境交渉劇は終わっても、中露というプレイヤーはいろいろな劇でさまざまな役回りを演じ続けている)。
領土・国境に関する両国の接触と交渉が盛り上がるのは、やはり交渉を経て合意(条約、協定等)が作られる時である。第I部第1章では、中露(明朝・清朝とロマノフ朝)の出合い(一七世紀)から勢力範囲の合意、その後のロシアの進出を描く。第2章では、両国での革命後の中華民国とソヴィエト連邦(ソ連)による断続的な交渉と諸合意作成を描く。第3章では中華人民共和国成立後のソ連との蜜月と対立、そして外モンゴル(モンゴル国)をめぐるやりとりを描く。第4章では国境紛争の激化と国境をめぐる交渉を描く。第5章では、ソ連崩壊後、中露が接近する中での、中国と旧ソ連のロシア連邦・中央アジア諸国との交渉と合意を描く。激動の二〇世紀において、それぞれがその時々の力関係を踏まえて、死力を尽くして圧力を加え交渉をした。国境紛争では多数の犠牲者も出し合った。両国にとり全面戦争は避ける必要はあるが、国境などを巡る限定的武力衝突は避けることができなかった。

まえがきより

電話番号AA089
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