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自我作古 国家を考える。 高ヒット
2017/3/3 18:56 投稿者: manager (記事一覧) [ 1053hit ]

筑紫哲也著
日本経済新聞出版社刊

 

筑紫哲也と『週刊金曜日』──その幅と軸
佐高 信

筑紫哲也が二〇〇八年十一月七日に亡くなってまもなくの同月二十二日、東京の九段会館で開かれた『週刊金曜日』創刊十五周年集会は奇しくも筑紫の追悼集会となった。筑紫は久野収や本多勝一と共に同誌発足以来の編集委員である。
当時、発行人となっていた私は締めのあいさつを、こう切り出した。
ほぼ十年前に久野が亡くなった時には追悼文を書いている途中で泣いてしまったが、いま私は筑紫の死に涙を流してはいない、と。
筑紫が亡くなって、同じ編集委員の落合恵子や私が世代的に最前線に立たされたと思うからであり、泣いている暇はないと思うからだ、と。
それから私は、筑紫の幅について語った。
『週刊金曜日』の創刊の頃、本多、筑紫、そして私の三人で広島に講演に行ったことがある。それぞれの講演が終わり、三人が壇上に並んで質問を受けることになった。
そのとき、一人の女子大生が立って、筑紫に、ショートカットの女性が好きか、ロングヘアの女性が好きか、と尋ねたのである。
私は聴衆に見えないように隣の筑紫の袖を引っ張り、小さな声で、
「こんなバカな質問に答える必要はないですよ」
と囁いた。
しかし、筑紫はそんな質問にもていねいに答えた。どっちが好きと答えたかは忘れてしまったが、筑紫は答えたのである。
それが筑紫の姿勢だった。

 

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